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黒田復帰決断のカープ愛!メジャーの税金は年俸4億で支払える? [スポーツ]

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アメリカのメジャーリーグ、ニューヨークヤンキースから
フリーエージェント(FA)となっていた黒田博樹投手(39歳)が
来季から広島に復帰すると正式に広島が獲得発表しました。

背番号はもちろん広島でつけていた15番。

黒田.jpg

年俸が5分の1でも広島復帰を決断



来年2月に40歳となる黒田選手は今季11勝(9敗)を挙げ、
大リーグの日本選手で初となる5年連続2ケタ勝利を記録していました。
ヤンキースは再契約を望んでいましたが、他球団も獲得に動き、
中でも古巣のドジャースは1600万ドル(約19億2000万円)プラス出来高を提示していました。

そんな中広島が提示した年俸は4億円と言われています。
メジャーと比べて約5分の1もの大減俸です。

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落ちこぼれからカープ入団



コップのフチ子 野球 ボールのフチ子 広島東洋カープver

黒田選手は上宮高校時代は控えのピッチャー、
専修大学でなんとか目を出してスタメンとして活躍し始めます。

しかし専修大学は当時2部リーグに所属していて、
注目されるような環境ではありませんでしたが
そこに広島のスカウトが来て黒田選手獲得に動きます。

黒田選手の活躍もあり専修大学は1部リーグに昇格して
自身のピッチングに注目も集まるようになり、他の球団からも
声がかかるようになりましたが、黒田選手は広島への入団を決意して
逆指名入団。

高校は控え、大学も2部リーグからと決して恵まれていない野球人生で
初めて自分を認めてくれたカープに恩を感じていたのでしょうね。

入団後



当初は2軍からスタートして徐々に結果を残していく黒田選手。
やがて広島のエースとなりますが、当時の広島のチーム力から
勝ち星に恵まれないことも多々ありました。

2006年に取得したFAでは他球団からの誘いを断り広島残留を決断。
その時のコメントがもう広島愛に満ちていました。
「他球団のユニフォームを着て、広島市民球場でカープのファン、
カープの選手を相手にボールを投げるのが、自分の中で想像がつかなかった。
僕をここまでの投手に育ててくれたのはカープ。
そのチームを相手に、目一杯ボールを投げる自信は正直なかった」

メジャー挑戦から広島へ



その後2008年に野球人としての夢を賭けてメジャーの舞台へ
暗黒時代の広島でエースとして君臨していた黒田選手の挑戦に
異論を唱える広島ファンはいませんでした。

広島は黒田選手の背番号15番を2007年オフから
誰にも与えずに待っていました。

また、必ず毎年復帰のオファーを出していたのです。
年俸10億円以上が約束されている選手に対して
年俸4億円でオファーを、それも毎年出すなんて見方によっては異常です。
失礼ととらえられてもおかしくありません。
もしかしたら広島を批判する声もあったかもしれません。

しかし黒田選手の心には自分を見いだし、育ててくれた広島に対して
いつか広島でまたプレーする。
それも晩年の投手ではなく、全盛期の状態で
という思いがあったといいます。

その思いが黒田選手のメジャーでの契約年数に表れているのです。
最初のドジャースでは3年契約だったものの
2011年からは毎年自ら単年契約を希望しています。

プロの選手は通常複数年契約を望みます。
複数年ならば当然その年数は年俸が保証されているからです。
黒田選手は年俸は軽く10億を超える年俸ですので、
「安定して毎年10億越えの年俸」を捨てて、
わざわざ自ら単年契約を望んでいたのです。

すべては広島に戻るため。

そして黒田選手は2014オフにいよいよ決断します。
広島の鈴木清明球団本部長に12月26日黒田選手からの電話。
「帰ります」
それを聞いた鈴木さんは
「嬉しいを通り越して怖い」
と感激したそうです。

税金大丈夫??



さてここまで散々美談を述べてきましたが、
庶民はやっぱりお金の話が気になりますよね。

私がまず思ったのは
「税金大丈夫?」
です。
いろいろ調べてみました。

黒田選手の昨年の推定年俸は
日本円で16億円

これに所得税がかかります。
アメリカの場合は所得税にいくつか種類があって
州税、市税、連邦税とあるようですが、おおよそ50%
が相場らしいです。

またアメリカの場合翌年の4月15日が前年の収入に対する
確定申告の期限日になります。

したがって黒田選手は2015年4月15日までに 16億円の50%の約8億円を税金としてアメリカにおさめる必要があります。

広島での年俸は4億ですので
全く足りません。笑

それどころかこの4億円にももちろん日本の税金がかかるので
好きにできるお金は半分の2億円でしょう。

つまり実質は前年の税金の4分の1の収入になってしまいます。
まあ黒田選手はカープに復帰するつもりでずっと過ごしていたので、
その点は想定内でしょうけど、とても庶民には想像できませんね。笑

最後は下世話な話になってしまいましたが、
今時珍しい「仁義」を見せてくれた黒田選手の来シーズンのプレーを
楽しみにしています!

〜編集後記〜
一般的にはスポーツ球団経営はやはりお金がすごく重要ですし、
選手生命の短いプロの選手がお金を一番に考えることは至極当然のことでしょう。
そんな中だからこそ今回広島と黒田選手の話が痛快です。

お金のない球団が、お金では決して手に入れることができない、
選手との強い絆を築いた。

素晴らしいです。


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